7月9日に撮影されたホッキョクオオカミの赤ちゃん=那須どうぶつ王国提供

 那須どうぶつ王国(栃木県那須町大島)は12日、国内で初めて生まれたホッキョクオオカミの赤ちゃん2頭を20日から一般公開すると発表した。

 ホッキョクオオカミは北極圏に生息し「幻の白いオオカミ」とも呼ばれる絶滅危惧種。赤ちゃんは雄と雌各1頭で、父アザリー(5歳、ドイツから来園)と母シンラ(8歳、チェコから来園)の間に5月16日に誕生した。初産のシンラだが子育ては順調で、7月9日の計測では雄の赤ちゃんが体長約50センチ、体重約6500グラム、雌は約50センチ、約5300グラムに成長した。生後1カ月ごろから馬肉や鶏肉を食べ始めたという。

7月9日に撮影されたホッキョクオオカミの赤ちゃん=那須どうぶつ王国提供

 一般公開は、生息地の環境に近づけて針葉樹の植栽や岩場、池や滝を設けた同王国の「オオカミの丘」(約500平方メートル)で。同王国の担当者は「来園客の近くまで来てくれるか、初めてのことなので私たちもどきどきしています」と話している。

 赤ちゃんの名前は、同王国が選定した4候補名からSNSの投票で決定される予定で、14日までX(ツイッター)とインスタグラムで投票を受け付け中。結果は19日にSNSと公式サイトで公表される。【藤田祐子】

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