新1万円札の裏面に「赤レンガ駅舎」として知られるJR東京駅丸の内駅舎が描かれたことを受け、デザインの基となったコンテ画のレプリカが12日、国立印刷局の大津俊哉理事長から百瀬孝・東京駅長に贈られた。JR東は今後、コンテ画の一般公開を検討するという。

 新1万円札の表面は渋沢栄一。1914年に創建された丸の内駅舎には、渋沢が故郷に設立したれんが製造会社の赤レンガが用いられている。

 コンテ画は、印刷局の工芸官が紙幣の原版を彫刻する際、イメージを固めるために作製するもの。創建時の姿を取り戻した現駅舎を参考に描いたという。

 百瀬駅長は「東京駅で働く者みんなが大変喜んでいる。今年12月の開業110周年記念イベントなどを通じて、コンテ画を多くの方に見ていただきたい」と話した。(細沢礼輝)

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