夜間に活動が活発になるアメリカビーバー=千葉市動物公園提供

 千葉市動物公園は来園者数が落ち込む7、8月の2カ月間、高校生以上の入園料を通常の800円から2割引きの640円にする変動料金制を導入した。また、8月の4日間、開園時間を通常の午後4時半から同8時に延長する「トワイライトZOO」も試行し、夏場の来園者増を図る。

 今回の割引で、同公園は来園者増のほか、園内レストランやグッズ販売の売り上げの効果を検証する。

夜行性のアフリカタテガミヤマアラシ=千葉市動物公園提供

 同公園では、例年7、8月の暑い季節と、12、1月の寒い季節に来園者数が落ち込む傾向がある。昨年の来園者数が最も多かった10月は7万9749人だったが、7月は2万5140人、8月は2万1097人だった。12、1月も3万人台と低調だった。

 また、8月10、11、17、18日には夕方以降の涼しい時間に園内を楽しんでもらうために、開園時間も延長する。来園者にとっては昼間と異なり、活動的になる動物の生態を観察できる機会ともなる。園内をランタンで照らし、中央広場のけやき並木をライトアップするなど、「夜の動物園」を演出する。

 同市の神谷俊一市長は6月27日の記者会見で「夏の新しい楽しみ方になるのではないか。1割では下がった感がないし、3割は(割引率が)大きすぎるので2割引きにするが、料金設定でどう変わるか見てみたい。去年より伸びるとありがたい」と期待した。【柴田智弘】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。