夏の“奇祭”が各地で行われ、「夏が始まるって感じ」参加者は夏の訪れを感じていた。
龍神を獅子舞で鎮め雨やむように祈る伝統行事
わらでできた大きな筒から身を乗り出し、ホラ貝を吹く2人の男性。四方八方から水をかけられながら運ばれている。見物客も大量の水を浴びて、びしょ濡れだ。
この記事の画像(33枚)3連休最終日の15日、東京・大田区の権正寺で行われたのは、約700年続く奇祭、水止舞。
現物客は、「びっくりしました、びしょぬれで」「これが700年続いてたっていうのがすごい」と話す。
わらを編んで作られた筒は、龍神に見立てたもので、この地域が古くから水害に悩まされたことから、お寺に運び込んだ龍神を獅子舞で鎮め、雨がやむように祈る伝統行事だという。
15日は、雨が降ったりやんだりの梅雨らしい空模様で、祭りの開催も危ぶまれたが、祈りは通じた。
龍神の中でほら貝を吹いていた2人は、「水止(の行事)ですからね、(雨は)やませました」と笑顔で話しました。
クライマックスは約40のみこしが海に入る「みそぎ」
15日は、海の日。神奈川・茅ヶ崎市では、海にまつわる伝統の祭りが開かれた。
夜明けと共に響き渡ったのは、「どっこい、どっこい」という独特の掛け声。茅ヶ崎に夏の訪れを告げる、浜降祭だ。
早朝にもかかわらず多くの人が集まり、午前6時の時点で、すでに気温25.8度、湿度92%という蒸し暑さで、みこしを引く人たちは汗だくだ。
祭りのクライマックスは、海岸に集まった約40のみこしが次々と海に入る、「みそぎ」だ。
ところが時折、大きな波がみこしに押し寄せ、浜辺で見守る見物客から悲鳴が上がる場面も見られた。
地元の人は「夏が始まるって感じ」と話し、夏の訪れを感じていました。
(「イット!」 7月15日放送より)
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