今後、マグロが安くなるかもしれません。7月16日、太平洋でとれるクロマグロの漁獲枠を議論する国際会議で、2025年から日本の漁獲枠が1.5倍に増えることがわかりました。6年連続でクロマグロの水揚げ日本一を誇る塩釜市で取材しました。

塩釜神社のすぐそばにある創業90年を超える老舗の鮮魚店です。

記者リポート
「こちらのお店には焼き魚をはじめとしたお惣菜や新鮮なお刺身が並んでいますが、その中でも人気を集めるのがこちらのクロマグロです」

寿司や刺身のネタで人気の「本マグロ」ともいわれるクロマグロ。こちらの鮮魚店では16日に仕入れた北海道産のクロマグロが売られていました。

松野鮮魚店 松野恵太社長
「クロマグロは人気ですね。クロマグロの特徴は脂の乗りとか、身の柔らかさ。脂の甘さが違う」

買い物客
「刺身も安ければ食べますよ。マグロとか、カツオとか。でも、マグロは高いでしょ。そういうイメージ」

この店では年間を通してクロマグロの刺身を販売していますが、仕入れ値が上昇傾向にあり、5年前と比べると1キロあたり3000円以上価格が上がっているということです。

このクロマグロが将来的に今より手が届きやすくなるかもしれません。乱獲などの影響で、これまで漁獲量の制限をしていたクロマグロ。
北海道で16日まで開かれていた国際会議で日本の漁獲枠を増やすことが決まり、大型マグロの漁獲枠が5614トンから1.5倍の8421トンに。小型マグロが4007トンから1.1倍の4407トンと、それぞれ増える方向となりました。今後、漁獲枠が増えることでより安定した供給が可能となりそうです。

松野鮮魚店 松野恵太社長
「漁獲拡大に応じて仕入れ値が下がってくれれば、お店も安く売れるのでいいことだと思う。これからもっと漁獲枠を増やしていってほしい」

漁獲枠は12月に正式決定し、2025年1月から適用されます。関係者によりますと、漁獲枠拡大後、市場に価格が反映されるのは来年7月ごろとみられています。

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