子供達は20日から43日間の夏休みに入ります。
ただ、共働きや一人親の家庭では夏休み中、子供だけで過ごす時間が長くなり、かえって心配というケースも。
そうした中、子育て中の家庭をサポートしようと活動している人たちがいます。
長崎市戸町地区のふれあいセンターです。
夕方4時30分になると…
子供
「こんにちは」
この日は地元の小学2年生から6年生まで、 9人が集まってきました。
「とまち子ども食堂」が月に1回開いている「夜の居場所」です。
大人が見守る中、宿題をしたり、友達とゲームをしたりと思い思いの時間を過ごしています。
井口元孝 代表
「一人親家庭や、共稼ぎの家庭の子供が夜に子供だけで食事をするという家庭があるので、そういう家庭の方に来てもらって、みんなと楽しい食事をしてもらう」
共働きや一人親家庭の割合は全国的に増えていて、県内も例外ではありません。
長崎市内の子ども食堂は現在25あります。
運営のペースは週1回~季節に1回などそれぞれで、子供たちだけではなく、地域に住む人の「居場所作り」に貢献しています。
「夜の居場所」では夕食が出ます。
民生委員や学生ボランティアなどが調理を担当しています。
食材は企業のほか、県や市などの子ども食堂のネットワークから提供されたものがほとんどです。
この日のメニューは鶏の唐揚げやレンコダイのムニエルなど全6品。
参加費は食事代を含め、子どもが100円、高校生以上が300円と格安です。
小学2年生
(みんなで食べるのは?)「たのしい」
小学6年生
「1人の時よりおいしい。みんなで一緒に食べる方がおいしく感じる」
一方、この夏 市民の生活に影響しているのが「物価の上昇」です。
6月の消費者物価指数を見ても総合で108.2と前の年の同じ月と比べて、2.8パーセント上昇しています。
食費や光熱費などが日頃より多くかかる夏休みの悩みはつきません。
30代女性(子供:0歳と3歳)
「数年前に比べて、1回当たりのスーパーでの買い物の金額が千円、2千円上がったと感じる」
30代女性(子供:4歳と6歳)
「(買い物に行くとき)1週間ごとに高くなっていると感じる」
子ども食堂は地域の「居場所作り」と同時に、生活に困っている人に手を差し伸べる「支援」の役割もあります。
とまち子ども食堂もおみやげとして食品を渡しています。
井口元孝 代表
「お菓子」「お米です」「夏休みに入ると給食がなくなるので、家庭で活用してもらえればと思う」「よろこんでもらっている」
長崎市子ども食堂ネットワーク 島田美穂里 代表
「みなさんを応援する気持ちで子ども食堂を開催している」「行ける時に、行ける場所に行ってもらえたらと思う」
とまち子ども食堂では夏休みの期間中、毎週1回、自習室を開いて宿題の手伝いや食事の提供をすることにしています。
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