長野県下諏訪町で家庭に伝わる夏野菜料理のワークショップが開かれました。70代以上の世代から若手にレシピを継承、一方、若手からはアレンジ料理が紹介され、貴重な交流の場となりました。

採れたての夏野菜を刻む女性たち。17日、下諏訪町で開かれた料理のワークショップです。

若手住民:
「早い!早~い!」

おかみさん:
「いい加減だから(笑)」

教えるのは、地元「御田町おかみさん会」。70代以上の3人が家庭に伝わる夏野菜料理を若手住民に教えます。

御田町おかみさん会・河西美智子さん:
「今、一番キュウリが採れる時期。皆さんにいただくことが多いので、それを大事に使いたいなと」

ワークショップは地域の文化を継承しようと住民有志で作る「文化研究会」が企画しました。キュウリで3種類の漬物を作ります。

こちらは地元酒蔵の酒粕と砂糖・塩を和える「きゅうりの粕もみ」。

御田町おかみさん会・河西美智子さん:
「(酒粕が)少ないと『顔を洗ったようだ』っておしゅうとさまに言われるんだよ。わかる?」

若手住民:
「さっぱりしてるってこと?」
「そういう嫌味を言われちゃうんだね(笑)」

味見の場面ではさっそくー

御田町おかみさん会・河西美智子さん:
「もっと甘い方がいい?」

若手住民:
「ちょっと“顔洗ってる”(笑)」

一方、若手は「おかみさん会」に「トマトのコンポート」などのアレンジ料理を紹介しました。

町内で総菜店を営む・岩井恵さん(若手住民):
「(おかみさんたちが)やらなそうなメニューで、家でもできそうな簡単な料理にしました」

湯むきしたトマトを甘いシロップに漬け、おしゃれなコンポートに。

町内で総菜店を営む・岩井恵さん:
「塩とチーズ、オリーブオイルを掛けるとスパークリングワインか、日本酒に合う」

おかみさん:
「飲みながらいただくわけ?」

一方こちらは、軽く炒めたキュウリに、桜エビ、青じそ、しょうが、ナンプラー、ごま油などを和えるサラダ。

おかみさん:
「夏料理だね~」
「おいしそう!」

「おかみさん」たちも興味津々です。

このほか、定番のナスの「油みそ」など、それぞれが紹介し合った料理11品を作りました。

「いただきます!」

若手住民:
「めっちゃおいしい」

おかみさん:
「これいいね、これさっそく作ってみます」

料理を通して異なる世代が交流する貴重な機会になりました。

御田町文化研究会研究会会長・猪股有佐さん:
「作ってる間に出てくる、このエリアに根付く話を一緒に聞けるのが価値がある」

御田町おかみさん会・河西美智子さん:
「夏休みに孫たち来るので、(教わった料理)ぜひ挑戦してみたいと思います」

今後も2カ月に一度、ワークショップを開くほか、レシピ集の制作も計画しています。

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