東海道新幹線の保守用車両が脱線した事故現場=愛知県蒲郡市で2024年7月22日午前11時10分、荒木映美撮影

 愛知県蒲郡市の東海道新幹線豊橋―三河安城間の上り線で22日午前、線路のメンテナンス作業をしていた2台の保守用車両が衝突し、いずれも脱線した事故で、JR東海は22日夜、浜松―名古屋間について「終日運転を見合わせる」と明らかにした。「復旧作業は午後9時ごろまで続く見込み」と発表していた。

 東海道新幹線は午前6時の始発から東京―名古屋間で運転を見合わせ、その後は浜松―名古屋間の上下線で運転を見合わせている。

 衝突・脱線は22日午前3時40分ごろに発生。JR東海によると、男性作業員2人が負傷したが、命に別条はないという。

 現場では午前9時半ごろから、作業員70人以上がショベルカーで線路を整備したり、脱線車両を線路に戻したりする復旧作業を実施。同日夕に2台の脱線車両を台車に載せる作業を終え、別の保守用車両で豊橋駅の保守基地まで搬送した。JR東海は「運転再開は設備点検が終了した後となる」としていた。【真貝恒平】

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