秋田駒ヶ岳の火山活動で懸念される土石流による土砂災害などを防ごうと、岩手県雫石町にダムの一種・砂防堰堤(えんてい)が整備されました。

雫石川の上流に位置する雫石町橋場に完成したのは、国が整備した「シガクラ沢砂防堰堤」です。

7月22日は、国土交通省の東北地方整備局長や雫石町の猿子恵久町長など、約30人が出席しました。

セレモニーでは地元の御明神小学校の児童たちも参加して、オオヤマザクラとヤマモミジの苗の記念植樹が行われました。

堰堤の高さは県内で最も高い27.5メートルで、最大で約23万立方メートルの水や土砂を防ぐとされています。

橋場地区は、秋田駒ヶ岳が噴火した場合に土石流の発生が懸念されているほか、2013年の豪雨災害で甚大な被害があった場所で、今回の整備の減災効果に期待が寄せられています。

雫石町 猿子恵久町長
「こういう砂防で守られれば、下流の住民は非常に安心できると思う」

国土交通省ではこのほか、町内2カ所でも火山活動に備えた砂防堰堤の整備を進めています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。