海上保安庁の幹部職員を養成する呉市にある海上保安大学校では、気力と体力を鍛える目的で72年前から伝統の「遠泳訓練」を行っていて22日はおよそ190人の学生が参加しました。

学生たちは円陣を組んで士気を高めたあと学校の敷地にある桟橋から次々と海に飛び込み、ブイを目印に1周がおよそ900メートルになっているコースを4つのグループに分かれて泳ぎ始めました。

訓練で泳ぐ距離は、1年生はおよそ5.5キロ、上級生はおよそ9.2キロで、泳ぎ切るには3時間から6時間ほどかかるということで、学生たちは朝から強い日ざしが照りつける中、「ファイト」などと互いに励まし合ったり歌を歌ったりしながら取り組んでいました。

初めて訓練に参加する1年の男子学生は、「泳ぎが苦手でしたがこれまでの練習を思い出して全力で泳ぎたいです。この訓練を通して自分の苦手なことを乗り越えて周りの人を助けられる海上保安官になりたいです」と話していました。

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