「手足口病」は手や足、それに口の中などに発疹ができるウイルス性の感染症で、主に幼い子どもの間で、夏ごろに流行し、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。

1医療機関当たり13.34人 前週比1.88人増

国立感染症研究所によりますと、7月14日までの1週間に、調査の対象となっている全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者数は4万1885人で、1医療機関当たりでは前の週よりも1.88人多い、13.34人となっていて、過去10年の同じ時期では最多となっています。

37都府県で国の警報基準5人を超える

地域ごとでは
▽三重県が33.69人と最も多く、次いで
▽富山県が21.93人、
▽埼玉県が21.75人、
▽静岡県が21.69人、
▽広島県が20.84人
などとなっていて、37の都府県で国の警報基準となっている5人を超えています。

専門家 “コロナも流行し区別つきにくい 手洗いなど感染対策を”

子どもの感染症に詳しい国立病院機構三重病院の谷口清州院長は、「手足口病は3歳から5歳くらいまでに感染することが多いが、ここ数年、大きな流行がなかったために、ことしは小学生など高めの年齢の子どもでも感染者が出ている。いまは新型コロナもはやっていて区別がつきにくい状況だ。手洗いや換気などの感染対策をしっかりとるよう心がけてほしい」と話していました。

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