茨城県教育委員会は23日、2025年度から大学3年生を対象とする教員選考試験の1次試験を5月に実施すると発表した。3年生向けの試験としては全国で最も早い時期に実施されることになり、県教委は志願者確保につながると期待している。
大学3年生の1次試験について、県教委は23年度から小学校教諭に限って12月に実施。25年度からは4年生や既卒者と同じ5月に前倒しするとともに、対象を全校種に拡充する。通過者は翌年度の1次試験が免除される。
また25年度以降、志願者の負担軽減のため、1次試験で課される2科目のうち、教育に関する知識や教養を問う「教職専門」を廃止し、「専門教科・科目」のみとする。一般選考では全国初という。更に民間の就職試験で活用されている適性検査(SPI3)で受験できる選考枠(定員200人程度)を新設し、企業と併願する新卒者や転職希望者の受験を促すとしている。
県教委によると、24年5月に実施した試験の志願者数は前年度比647人減の2911人で、志願倍率は同0・75ポイント減の3・02倍だった。【鈴木敬子】
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