2023年の猛暑や、外食需要の高まりなどによって、今、全国的にコメが品薄となっています。長野県内の一部のスーパーでは「1家族1袋」の購入制限も。私たちの食卓に欠かせないコメの品薄。いつまで続くのでしょうか。

(記者リポート)
「こちらの店舗では、コメ不足を受け、購入する数を制限しています」

長野市のスーパーラ・ムー長野店。県産を中心に10種類ほどのコメを扱っています。一見、十分な量が並んでいるように見えますが、売り場のポップには「1家族1袋まで」の文字。7月からある事情で購入数を制限しています。

ラ・ムー長野店・神喰康太店長:
「弊社では現時点で商品の確保はできているが、全国的に不足しているイメージがある。なるべく少しでも多くのお客さまに提供したと思い、制限を設けている」

全国的なコメの品薄。JA全農県本部によりますと、2023年産のコメは、県産米は大きな影響はなかったものの、他の産地では猛暑による高温障害に見舞われ、流通量が減ったということです。

一方、インバウンドの急拡大などで外食産業でのコメの消費が増加。家庭でもコメの値ごろ感が見直されて需要が高まり、品薄につながっているということです。

消費者はー

飯綱町から:
「コメ不足なの?それは一大事だ。やっぱりこれがないと…3食パンってわけにいかないし。コメは主食なんだから何とかしてほしい」

品薄はいつまで続くのか。JA全農県本部は、「すでに九州地方で新米の収穫が始まっているところもあり、徐々に解消に向かうのでは」としています。

ラ・ムー長野店もさまざまな産地から仕入れていて在庫はあるということですが、今年の新米が入荷してくるまでは、購入制限を続ける予定だということです。

ラ・ムー長野店・神喰康太店長:
「毎年『新米入荷』という大規模な形で販売しているので、(それまでに)回復してくれれば」

店やJAは、「買占めはしないでほしい」としています。

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