夏休みが始まっていますが、シングルマザーなどにとっては“昼ご飯をどうするか”が深刻な問題となっています。岐阜市にある子ども食堂では、子供たちの食事だけでなく学習なども支える取り組みを始めています。
子どもの貧困問題に取り組むNPO法人「キッズドア」が、シングルマザーなど生活に困窮する世帯を対象に調査を行ったところ、約6割が夏休みの短縮や廃止を希望していました。
理由の1つが、子供たちの「昼ご飯」です。
NPO法人キッズドア 田中博子執行役員:
しょうがないから1人で作っておいたお昼食べてねって言ってしのいでいらっしゃる方が実際多いです。非常にご自身の中でせめぎあいというか、もっとしてあげたいのにしきれないという思いを抱えてらっしゃると思うんですね。
実際に街で話を聞いてみても、「昼ご飯のための弁当を作るのが大変で、負担となっている」といった声が聞かれました。
岐阜市にある子ども食堂「びっくり食堂ナナカフェ」では、この問題を解決するための取り組みが始まっています。
ここでは、カレーや焼きそばなどが盛り付けられたランチプレートを提供していますが、幼児は無料、小学生から大学院生までは300円です。さらに、パンとコーンフレークは食べ放題となっています。
男の子:
めっちゃおいしい。夏休みは結構来ます。
母親:
ありがたいすっごくありがたい。すごい助かります。
子供たちも大満足の様子で、親にとっても心強い味方です。
この食堂では「今日はおごったるで!チケット」という取り組みもしています。大人が子供などにおごるためのチケットで、チケットを買ってボードに張っておけば、支払いが難しい子供や大人が使うことができます。
さらに、ボランティアの先生が夏休みの宿題をみてくれる学習塾も週3、4日ほど開かれていて、夏休みの食事も勉強もサポートします。
小学5年生の女の子:
算数のやり方を忘れちゃって。分かりやすくて、すぐにすすむ。
びっくり食堂ナナカフェ 川又新代表:
夏休みは子どもさんはガンと増える。親御さんも大変なのに給食がないということで、かるーい気持ちで利用してもらえれば。子ども食堂は頑張り時でもあるので精一杯頑張りたい。
(東海テレビ)
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