秋田県由利本荘市で25日未明、市内を流れる石沢川が氾濫した。市は警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」を出し、少しでも安全な場所で命を守る行動をとるよう呼びかけている。

24日のにかほ市の映像を見ると、水が住宅に向かって勢いよく流れ、ガードレールがのみ込まれてしまっている。

梅雨前線や暖かく湿った空気の影響で、県内では24日から非常に激しい雨が降り続き、24時間に降った雨の量は、最大で由利本荘市東由利が219ミリ、東成瀬村が174.5ミリなど、3つの観測地点で観測史上最大を記録した。

 下司七虹記者:
「由利本荘市の鮎瀬橋です。堤防が決壊し、川の水が入り込んでいるのが確認できます」

大雨の影響で由利本荘市内を流れる石沢川の堤防が決壊し氾濫した。市は午前2時25分に本荘地区の鮎瀬新田地区39世帯113人と、鮎瀬本田の47世帯118人に、大雨警戒レベルで最も高いレベル5の「緊急安全確保」を出した。

 下司七虹記者:
「石沢川が氾濫し、畑や道路が冠水しています。これより先にある集落に向かうことはできません」

 石沢川流域の住民:
「泣きたくなるな。これ自分の田んぼなんだ」

 菅原咲子アナウンサー:
「由利本荘市大簗です。すぐそばを流れる石沢川はかなり流れが早くなっています。川の水が道路まであふれてきたということで、水の勢いに流されてきたのか、道路には大量の枝が散乱しています」

また、横手市雄物川町の国道107号線で土砂崩れが発生し、由利本荘市鳥田目までの約23kmにわたって全面通行止めとなっている。

さらに、にかほ市両前寺では24日夜、川の斜面が崩れて近くにいた消防団員の男性が軽いけがをした。

秋田地方気象台は、26日明け方にかけて大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。