兵庫県丹波篠山市で見つかった恐竜の化石が、新種であることがわかった。 まさに「奇跡の発見!」だそう。

兵庫県丹波篠山市。隣の丹波市にもまたがる地層、篠山層群は化石の宝庫といわれ、過去には国内最大級の恐竜「丹波竜」も発掘されている。

そんな中、新たな発見が! 丹波篠山市の公園だ。

現在は博物館が建っているが、ここの真下の地層から化石がみつかったということだ。

■恐竜の化石が新種だった

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ここで見つかった恐竜の化石が新属・新種であることが分かったのだ。

その名も「ヒプノヴェナトル」。

もっとも鳥に近いとされる「トロオドン科」に属する恐竜だ。

「ヒプノヴェナトル」が生きていたころを復元した姿はこちら。

脚の構造が発達し、走るのが得意といわれていて、動くとこんな感じなんだそうだ。

この化石は、地元の調査グループや兵庫県立「人と自然の博物館」などが、2010年から11年にかけて実施した化石の発掘調査で発見された。

■発見したのは趣味で化石の発掘調査をしているアマチュアの2人

見つけたのは、趣味で化石の発掘調査をしているアマチュアの2人です。

【化石を発見した松原薫さん】「化石の発見者色々調べ回っていたんですけどなかなか見つからないと諦めかけてたところで草むらのなかに行ってみると砂岩が転がっていた」

【化石を発見した松原薫さん】「骨かな?石かな?と相談して大江さんが骨やで!と言ってくれた」

【化石発見した松原薫さん】「手羽中か手羽先かというふうな印象をうけたのが思い出されます」

化石につけられた学名は、「ヒプノヴェナトル・マツバラエトオオエオルム」!

なんともながーい名前ですが、「ヒプノヴェナトル」はギリシャ語とラテン語で「眠る狩人」を意味します。

なぜ”眠る狩人なのか? 当時の恐竜の姿を復元してみると… 体を丸めて眠っている姿がそのまま化石になっているのです。

■恐竜から鳥への進化の解明につながることが期待されている

【兵庫県立人と自然の博物館・久保田克博研究員】「当時の姿、寝姿を保存したものを日本では見たことがなかったので、まず感動が一番最初にありました。当時の姿のままの化石が見つかるのは、まさに奇跡。日本ではじめてのことだといいます」

顔を体にうずめる鳥のような寝姿は、ほかの恐竜にもみられ、恐竜から鳥への進化の解明につながることが期待されています。

【久保田研究員】「世界的にも注目されている、トロオドン科という未だに謎が多い恐竜の進化の一端を解明することができたということで、私たちも喜ばしい」

ヒプノヴェナトルの化石は、27日から来年1月まで兵庫県立「人と自然の博物館」で展示される予定です。

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