国民年金をめぐり、厚生労働省は納付期間を5年間延長した場合、どうなるのか検証する方針を固めた。負担が増える一方で将来世代の年金受給額はどうなるのか…年金受給者や現役世代からは様々な声が聞かれた。

年金受給者 今の暮らしは…「大変」

4月15日の年金支給日にあわせ、新潟県内の金融機関には年金暮らしをしている高齢者の姿が多く見られた。

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物価高などが続く中、年金を受給する世代は今の暮らしをどのように感じているのか…

70代女性:
年金暮らしは大変。窮屈。物価が高くなる割に年金は定額だから。今はもう貯金を少しずつ切り崩している

60代男性:
物価のほうがより上がっているので苦しい。電気代、それからガソリン代も上がっている。食費は抑えようと思えば抑えられるが、電気・ガス・水道・光熱費、それから冬の暖房費は抑えられない

60代男性:
足りない分は仕事があれば行くし、なければ行かない。大変

年金受給者からは現在の年金支給額では生活が厳しいといった声が多く聞かれた。

国民年金 納付期間“5年延長”の効果試算へ

この年金をめぐって、厚労省は国民年金の納付期間延長の効果を試算すると発表した。

自営業やフリーターなどが加入する国民年金。

厚生労働省はこの国民年金の納付期間について、現在の「60歳までの40年」から「65歳までの45年」に延長した場合の効果について試算するという。

2024年度の保険料は月1万6980円。

5年延長した場合、単純計算で100万円以上を支払うことになるが、受け取る年金額が増える可能性もあり、将来世代の受け取る額がどう変化するかを算出する方針だ。

“5年延長”に現役世代は…

これに現役世代からは賛否の声が聞かれた。

30代経営者:
いいんじゃないですか。仕方ないというか。そもそも働く人を増やさなければいけないので、気持ちは嫌かもしれないが、やったほうがいい

30代自営業:
あまりうれしくはない。払えと言われたら払うけど…という感じ。老後どうなっているかも分からないので

厚労省の試算では「在職老齢年金」の見直しも盛り込まれる見通しで、今後、試算した検証結果を公表した上で年金の今後の在り方について決める方針だ。

(NST新潟総合テレビ)

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