東京・武蔵野市の動物園で24日、体を広げて寝そべるリスたちが撮影された。大勢のリスが地面や木にぺた~っとお腹をつけ、溶けているような姿を見せている。猛暑日の中、涼しく過ごすため、生存戦略として寝そべっているのだという。

そこらじゅうで…溶けるリス

東京・武蔵野市の井の頭自然文化園で24日正午、酷暑が続く中、体を大きく広げ、おなかをペタっと枝などにつけ、あまりの暑さでとんでもない姿になったリスをカメラが捉えた。

しかも1匹だけでなく、園内至るところに同様の光景が広がっている。このリスの行動には、ただ休んでいるだけではない、リスの“生存戦略”があった。

井の頭自然文化園
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取材班が向かった井の頭自然文化園のこの日の気温は、手元の温度計では35.8度と、何もしていなくても汗をかくほどの暑さだ。

溶けているように寝そべるリス

猛暑日の中、リスたちはどのように過ごしているのか。取材班が捜索を開始すると、すぐに、地面に体をぺたーんとくっつけ、手足を大きく広げるリスを発見した。地面にお腹を当て、まるで溶けているようだ。

木の上にも溶けたリスが点在

さらに、この“溶けリス”が発見されたのはここだけではない。木の上にも、2匹一緒にとろ~んと溶けたように木の幹に身を任せ、気持ちよさそうにしているリスの姿があった。

この姿を見た子供は、「あ!ふたり(2匹)ともおなかぺら~んってしてる。暑いの嫌いなんだね、リスさん」と発見感たっぷりに話していた。

“溶ける”のは熱を放出するため

なぜリスは暑いと溶けたようになってしまうのか、飼育担当者は「より効率的に自分の熱を外に出すために地面に這いつくばったり、木の上で手を広げるような形で寝そべる姿勢を取るリスっていうのは観察されています」と説明している。

寝そべって放熱しているリス

汗をかくことができないリスは、体に貯まった熱を外に放出させるために、冷たい地面や木の上で体を広げていたのだ。

この行動は、6月から9月頃の暑い日にのみ見ることができるという。今しか見られない“溶けたリス”を見に、足を運んでみてはいかがだろうか。
(「イット!」 7月25日放送より)

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