7月27日に世界文化遺産への登録が決まった佐渡島の金山。30日、世界遺産委員会が開かれたインドから帰国し、報道陣の取材に応じた花角知事と佐渡市の渡辺竜五市長は今後、様々な課題に対応していく必要があるとの認識を示しています。

インドから帰国した花角知事は県庁で報道陣を前に世界遺産登録決定への喜びと安堵の思いを語った一方で「今後、様々な課題が浮上してくる恐れがある」と話します。

【花角知事】
「色んな問題が起きる可能性があると思っているので、しっかり佐渡市・国とも連携しながら対応したい」

増加が予想される観光客の受け入れ体制の整備など課題は残っています。

構成資産の一つ、「西三川砂金山」。その麓に広がる笹川集落で保全活動に取り組んできた金子一雄さんも決定を喜ぶ一方で、観光への不安を口にします。

【笹川の景観を守る会 金子一雄 会長】
「観光客がどのくらい来るか分からないが、こちらは観光地ではないので集落への車の乗り入れを制限してもらえると助かる」

保全と観光の振興を両立させながら価値を高めていく…佐渡市の渡辺市長もその責任の重さを実感しています。

【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「世界遺産をとるということは、世界遺産を誇りに思って未来に残していかなければいけない。この責務が世界遺産登録には入っている」

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