海上自衛隊の「しらせ」が持ち帰った“南極の氷”。防衛副大臣が選挙区で配っていました。
■“南極の氷”選挙区で配布「事実です」
配ったのは「南極の氷」。その意図を本人が説明しました。
自民党 鬼木誠防衛副大臣(51)
「(Q.『しらせ』が砕氷した氷を配っていたとの報道について事実関係とコメントを…)事実ですけど」
自民党の鬼木防衛副大臣。去年から今月にかけて合わせて5回、海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が南極で採取した氷を福岡県の自身の選挙区内で児童や保護者に配ったといいます。
鬼木誠防衛副大臣
「配るというか体験会でして、私がいただいた氷を削って透明のコップに入れて、子どもたちに体験してもらうということは事実」
観測隊員や物資を運ぶため年に一度、日本と南極の昭和基地を往復する「しらせ」。今年4月、帰ってきた「しらせ」を出迎えたのが鬼木副大臣でした。
鬼木誠防衛副大臣
「今回の貴重な経験を生かし、引き続き、次の任務に邁進(まいしん)してほしいと思います」
今回の行為を、野党は問題視しています。
共産党 小池書記局長
「海上自衛隊の砕氷船で採取した、しかも南極の氷というのは貴重。税金を使って採取したもの。これを特定の議員が得て、自分の選挙区内で配るのは、これは公職選挙法に関わる問題になる可能性があると」
なぜ、自身の選挙区で南極の氷を配ったのでしょうか。
鬼木誠防衛副大臣
「私としては、自衛隊の世界で広く活躍する姿を知ってもらいたいという想いと、せっかくいただいた氷は、子どもたちが南極や地球の広さや環境について目が開く機会になればという想い。法令に触れるという意識はございません」
「(Q.政治的な意図もなかった?)もちろん、それはないです」
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