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 東京都知事選で現職・小池百合子氏に次ぐ2番手となったことで、大きく注目されることになった前安芸高田市長の石丸伸二氏。今もメディアからの出演・取材依頼が殺到し、選挙ら約1カ月が経過したが、ネットを中心に話題が出続けている。その中で、石丸氏の受け答えから生まれた言葉が「石丸構文」。これについて本人は7月31日に『ABEMA Prime』で、「個人としては極めて不快だが、政治のエンタメとしては必要なコストかもしれない」と述べた。

【映像】“石丸構文”に語気を強める石丸伸二氏

■ネットで大拡散した「石丸構文」

 「石丸構文」とは、主にテレビメディアで石丸氏が質問を受けた際に、特徴的な応対をしたことから始まったもの。当然明確な定義はないが「質問した相手に、話の前提や定義を逆質問したり、問いの立て方そのものを議論したりする」とされている。これについて、石丸氏は「石丸伸二個人としては極めて不快だ。一生懸命パフォーマンスを上げようとした人に対して、その言動をおもしろおかしく茶化すというのは、自分としては絶対やりたくない」と語気を強めた。ただし、自身の受け答えがきっかけで政治の話題が広がることについては「自分がやってきた政治のエンタメ化のためには必要なコストなのかなと。その先に生まれる価値があると信じるので許容している。個の利益より社会の利益が上回る」とも述べた。

■支持者がネット上で暴言「批判はあって然るべき」も「場外乱闘はすごく嫌」

 石丸氏に関するネット上での話題は「石丸構文」だけにとどまらない。フジテレビの選挙特番で、山崎怜奈の質問に対して厳しい態度を取ったことが、その後の賛否両論を招くことに。約1カ月が経過した現在でも、山崎のSNSには石丸氏の支持者と思われるユーザーから、誹謗中傷とも取れるコメントが寄せられている。支持者が敵対する勢力について、厳しい声を浴びせている現状には「攻撃の範囲がどこまでを指しているのか分からないが、批判はあって然るべきで、それは言論だし、ここから議論が広まっていくのだと思う。その中で誹謗中傷とか暴力的なものが許されないというのは当たり前の話で、議論の大前提。ただ、どっちが良い・悪い、好きか・嫌いか、賛否はあった方がいい。(支持者のコメントも)私の責任なのか?」と語った。

■ひろゆき氏「頑固でカルトな石丸ファンが育つ前に止めた方がいい」

 石丸氏の支持者に対して、危惧するのが『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏だ。「石丸さんのファンが暴走する問題は、僕は石丸さんを応援する意味で止めた方がいいと思う。蓮舫さんも、ファンが勝手に『R』のシールを貼ったが、蓮舫さんは知らないしTシャツについてもファンが独自にやった違法行為。特殊な人たちがどんどん育ってしまう」と話す。また、「今のうちに止めておかないと、本当におかしくて頑固な石丸ファンができてしまい『こういうことをやるような人たちだから、石丸さんを応援しない方がいいよね。カルトだよね』となってしまう可能性がある。それを避けるためにも今の段階で止めた方がいい。これ以上はダメだよ、と。今、山崎怜奈さんを叩いても、何の意味もない。ファンが石丸さんを持ち上げて、いいことをしている気になっている」と指摘した。

 これに石丸氏は「言われていることはわからなくもない」と一定の理解は示したものの、「私が号令をかけたわけでも、扇動した覚えもない。常にあるべき論をしているのが大事だと思っている。一般論、常識論、あるべき論をして『やめろ』と言うのは簡単だ。でもそれで言うことをきかせるとしたら、また違う歪みが生まれる気がする。それこそ独裁者になりたいかのような。全部が自分の思う通りにしたい政治家に、僕自身が見えてしまう」と難色を示した。

■本田圭佑「誹謗中傷を含めてスターの証し。今の石丸さんの状況はすごくいい」

 誹謗中傷を含んだ厳しい声は、石丸氏本人にも向けられている。この状況について、サッカー界のトップアスリートとして活躍する本田圭佑は「誹謗中傷も含めてスターの証しだと思っている」という。「そのあたりはもうセットで、逆に誹謗中傷されない人は二流。石丸さんは今のこの状況はものすごくいい。むしろ楽しんでいる。そこもキャラを作ってやっているならすごい。もう思いっきり楽しんでしまえばいい」と数多くのバッシング、ブーイングも受けてきた経験からアドバイスしていた。
(『ABEMA Prime』より)

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