8月3日と4日に開催された松江水郷祭。過去最多となる2万1千発の花火や初めてのドローンショーが夜空と湖面を彩りました。
松江の夏の風物詩「水郷祭」では、2日間で過去最多となる2万1千発の花火が打ち上げられ、夜空と湖面を彩りました。
観客:
「最後のすごく大きい黄色い花火がとってもきれいだった」
「ドーンって上がるところが心臓に響く感じでよかったです」
また今回は初めてのアトラクション、ドローンショーも上演されました。500機のドローンが夜空に描き出す光のパフォーマンス。松江城やヤマタノオロチそして県の観光キャラクター「しまねっこ」も。松江ならではのモチーフも取り入れられたショーに、宍道湖岸に集まった多くの観客が見入りました。
櫃田優果記者:
花火開始まで残り1時間となった宍道湖大橋の南側です。多くの人で混雑しています。
宍道湖岸の一帯には、2024年も有料の観覧席が設けられました。有料観覧席は、開催に必要な経費を確保し、持続可能なイベントを目指すため、2023年に大幅に拡大されました。しかし用意された2万6000席のうち、約3割が売れ残るなどして、市民からは賛否の声、料金設定などについて改善を求める声も上がっていました。
これを受けて主催者側は…。
松江商工会議所・田部長右衛門会頭:(2024年3月)
安いチケットは県内向け、高いチケットは県外向けとはっきり分けてメリハリをつけた料金設定にしています。
開催後に実施したアンケート結果などを参考に、2024年は2万3000席を用意。料金も大幅に見直し、国内でも最高クラスとなる1席16万円のVIPテーブル席から、1人1000円の中高生席まで価格帯を広げました。
中高生席の観客:
普通の席よりも安いので、手に入れやすいと思いました。
有料席の観客:
買うという意識がなかったですけど、確保されていると時間にも余裕があるので良いなと思いました。
有料席の観客:
お金払っても並んで待たないといけなかったんですけど、今回は指定席になっているので、ギリギリでも良くなったというのが良い点かなと思いましたが、高いですね。
無料エリアの観客:
家計が苦しくなるので、ここで使うよりももうちょっとほかにいろんな経験ができるかなと思ってしまいます。
一方で、開催1週間前の7月29日に、一般席としては最安値となる1人2000円の立ち見席を急きょ追加発売。交通規制された国道9号線が観覧スペースに充てられましたが、市民からは…。
有料席の観客:
結局メリットを比較して金額も考えて、じゃあどっちにしようかと検討する時間もなかったので、そこはもうちょっと早く出してほしかったなとは思います。
立ち見席の追加発売が開催直前になった理由について、松江市の上定市長は「警察や道路管理者など関係機関との調整に時間が必要だった」と説明しています。
市などは8月1日の時点で、用意された2万3千席を7割を販売したと発表、今後も販売状況などを分析した上で必要に応じて料金設定を見直すなどして、市民の満足度を高め「持続可能な」水郷祭をめざすとしています。
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