北九州市のすし文化の知名度向上と交流人口の拡大に向け、市や地元すし店、観光業者などでつくる「すしの都 北九州協議会」が7日、設立された。漁業関係者やJR西日本、市商工会議所なども参加し、情報発信やインバウンドを対象にした100ドル程度の定額メニューの検討、店舗が外国語メニューを作製する際のサポートなどに取り組む。
響灘や周防灘など豊かな漁場に囲まれ多様な魚種が水揚げされる北九州市は、1世帯当たりの「刺し身盛り合わせ」の消費額が全国1位(2021~23年平均、総務省統計)となるなど魚食文化が盛んだ。
JR小倉駅は全ての新幹線が停車し、アクセス性も高いため、市やJR西日本が北九州市を「すしの街」としてPRしている。
設立会議で、協議会名誉顧問に就任した小倉北区の老舗「天寿し」店主の天野功一さん(68)は「北九州は漁港が近く、漁師の思いを代弁して職人が握る。それが強みだ」と話し、名誉会長の武内和久市長は「北九州のすしは世界で戦えるコンテンツ。(協議会設立を)世界に届けるスタート台として新しいうねりをつくりたい」と抱負を語った。【山下智恵】
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