長崎原爆の日の9日、当時、第一の投下目標とされていた福岡県北九州市で、長崎の犠牲者を悼み平和を祈る式典が開かれました。
広島に続く2発目の原爆の投下目標とされていた北九州市で開かれた式典には被爆者など約200人が参列し、長崎に原爆が投下された午前11時2分に合わせて黙とうしました。
被爆者の平均年齢は85歳を超え、市内で被爆者手帳を持つ人は635人と去年より71人減っています。
被爆者は、戦争や紛争が後を絶たず各国が核の抑止力への依存度を高める現状を危惧しています。
◆北九州市原爆被害者の会 吉田龍也 会長(80)
「戦争が終わるような世の中になってもらわないと、我々被爆者は死んでも死にきれない」
参列者は悲惨な長崎の記憶を北九州でも語り継ぎ、核兵器のない平和な世界を目指す決意を新たにしました。
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