8月8日午後、宮崎県で最大震度6弱を観測した地震で、南海トラフ地震臨時情報注意が初めて発表されました。私たちはどのような行動を取るべきか。専門家に聞きました。
(香川大学 金田義行特任教授)
「(きのうの地震は)南海トラフの地震発生メカニズムで考えられる地震と同じパターンだった。なおかつマグニチュード7.1で、臨時情報を出す基準に達していたために、『巨大地震注意』になった」
8日午後4時43分ごろ、宮崎県沖の日向灘を震源に発生した地震では、宮崎県南部で最大震度6弱を観測。これを受け、気象庁は、「南海トラフ地震臨時情報」を初めて発表しました。想定される震源域で大規模な地震が発生する可能性が平常時と比べ相対的に高まっているとして、岡山・香川を含む29の都府県に「巨大地震警戒」に次ぐ「巨大地震注意」を出しました。
(香川大学 金田義行特任教授)
「『注意』は少し確率が高まったということ。いつでも避難できる態勢を整えようというのが大きな意味での臨時情報」
臨時情報では、今後1週間、大規模地震に注意するよう呼びかけていて、金田特任教授は、過度に心配する必要はないものの、備えを見直すことが大切と話します。
(香川大学 金田義行特任教授)
「すぐに1週間で南海トラフ地震が起きるわけではない。0.1%が0.3~0.5%くらいに増えたということ。(南海トラフ地震の)30年以内の発生確率は70%~80%とそもそも高い。そういう意味では、これまで通りの備えをきちんとするのと、今回の地震をきっかけに備えの再点検をお願いしたい」
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