7月30日、福岡県の北九州空港にミャンマーから4頭のアジアゾウが到着した。ゾウたちは、福岡市にある動物園へ住まいを移すため、約4000kmを移動してきた。そんなゾウたちのミャンマーから日本への大移動の舞台裏にカメラが密着した。

移動距離約4000km…ゾウの受け入れ大作戦

今回、アジアゾウを受け入れるのは、「福岡市動物園」。

7年前に亡くなったはな子(福岡市動物園提供)
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同園では、1953年の開園以来、途切れることなくゾウを飼育してきていたが、7年前に「はな子」が死んで以来、ゾウが不在のままだった。そこで、福岡市は姉妹都市であるミャンマー最大の都市・ヤンゴンを通じて、ゾウを受け入れる計画を進めてきた。

ミャンマーを出発するゾウの檻(福岡市動物園提供)

そして7月29日の朝、ついに4頭のゾウがミャンマーを出発。タイを経由し、7月30日の午前7時過ぎに北九州空港に到着した。日本までの移動距離は約4000km。その後、空港からトラックに乗り、約3時間かけてようやく動物園に到着した。

新しい住まいで仲良く食事する姿も

猛暑の中行われた長旅では、ゾウが熱中症にならないよう対策がとられた。福岡市動物園の川越浩平園長は、「氷を檻の周りや天井に敷き詰めることで、中の温度を一定に保つことができた」と話す。

到着後に食事をする親子ゾウ(福岡市動物園提供)

やってきたのは、オス1頭とメス3頭で、中には親子もいて、到着してすぐ仲良くエサを食べる姿もみられた。

ゾウたちを受け入れるために改修したゾウ舎は、以前に比べ、広さが3倍になった。

ゾウたちが快適に過ごせるよう意識された環境

急な環境の変化にストレスを感じないよう、なるべく自然に近い環境で生活させることを優先し、当面は来園者も離れたところから見守ることになっている。

動物園では現在4頭の名前を募集中で、10月頃に一般公開する予定だという。
(「イット!」 8月5日放送より)

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