台風5号は8月12日午前8時半ごろ、岩手県大船渡市付近に上陸しました。
災害の危険性が高まっているとして久慈市の一部地域には警戒レベル5の緊急安全確保が出されています。
台風5号は12日午前8時半ごろ、大船渡市付近に上陸し現在(午前11時43分)東北地方を通過しています。
佐藤貴広記者
「台風が上陸した大船渡市内の漁港です。雨風がとても強くうねる波が押し寄せている」
午前11時時点の最大24時間降水量は、久慈市下戸鎖で368.5ミリ、大槌で261.5ミリと観測史上最も多くなっています。
久慈市の滝ダムでは計画規模を超える流入量が予想されるため、午前10時過ぎ緊急放流を開始しました。
このため下流の長内川・久慈川の水位がさらに上昇するおそれがあります。
台風の影響で県内では床下浸水が複数件確認されているほか、倒木や土砂崩れによる通行止めが相次いでいます。
公共交通機関にも影響が出ています。
JRでは釜石線・大船渡線の全線と山田線・八戸線・東北本線の一部区間で終日運転を見合わせ、三陸鉄道では12日始発から全線で運休となっています。
久慈市では災害の危険性が高まっているとして長内町と小久慈町に緊急安全確保が、また沿岸10市町村に避難指示が出されていて午前6時時点で自主避難を含む1957人が避難しています。
このあとも断続的に発達した雨雲がかかる見込みで、13日朝までに予想される24時間降水量は内陸で200ミリ、沿岸で250ミリとなっています。
最大限の安全の確保が必要です。
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