日向灘で起きた最大震度6弱の地震から15日で1週間。震度5強を観測した宮崎市のマンションを取材しました。揺れでほとんどの家具が倒れ、今も住めない状況です。住民は、現状を見て対策してほしいと呼びかけています。
宮崎市にある鉄筋コンクリート造りのマンションの12階。中に入ってみると。
(藤崎祐貴アナウンサー)
「かなり揺れたんですね。部屋の半分が棚で埋め尽くされて、ぐちゃぐちゃですね」
この家に住む41歳の女性は8月8日、夏休み中の10歳と8歳の子供と一緒に部屋で過ごしている時に揺れに襲われました。
(被災した女性)
「ダイニングテーブルで飲み物を飲んでいた時に地震が来ました。船の甲板に乗って大波に揺られて扉に入っていきたいけど入れないぐらいグラグラとずっと揺れているような感じで。家具屋さんに聞いたら「500キロぐらいある」と言われたので、それが倒れてくると思うと、たぶん今こうやって話したりできていないのかなと思います」
14日は、社会福祉協議会のメンバーと青年会議所のボランティア合わせて8人が片付けの手伝いに訪れていました。
(宮崎市社会福祉協議会 末継慎一福祉課長)
「宮崎市では、そんなに被害が出ていると感じていなかった。この連絡があるまでは。だいぶ上層階は揺れがひどかったんだと感じた」
今回の地震では、大規模な地震で生じる大きくゆっくりとした揺れ「長周期地震動」が南部山沿いで階級3、北部平野部と南部平野部で階級2を観測しました。
長周期地震動は、高層ビルなどを長時間大きく揺らすとされ、階級3の揺れでは立っていることが困難だとされています。
高層マンションに住む人にとっては、高層階特有の揺れへのさらなる備えが求められています。
(被災した女性)
「マンションの上層階では突っ張り棒ではダメだったというのが正直なところで、本当にその家の階数や向きで大丈夫か、今回の揺れで倒れてこなかったけど動いていたと思う人たちは見直していただいた方が良いと思います。皆さんにこの現状を見ていただいて、対策をしとかなきゃなと思ってもらって、次に地震が起きた時に、人が亡くなることがないことだけを祈っています」
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