感謝の気持ちを絵手紙に込めた作品展が高知・いの町で開かれていて、思わず「うるっ」とくる感動作が多く展示されている。

身の回りの物への感謝まで作品は様々

いの町紙の博物館で開かれている「ありがとうのちょっと大きな絵てがみ展」。
“熊野筆”の産地、広島・熊野町が毎年行っているコンテストの優秀作品116点が、初めて高知で公開され、園児から92歳までが描いた感謝の絵手紙が展示されている。

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優秀賞に選ばれた小学校3年生の作品は、「おかあさん、わたしやお兄ちゃんをうんでくれてありがとう。おかあさんはいのちをくれたかみ様です。」とつづられていて、自分を産んでくれた母への素直な感謝が伝わってくる。

特別賞には「短足胴長、しかも度量がせまい私を、よくまあこれまで付き合ってくれました。ほんまおおきに感謝感謝だ」と、金婚式を迎えた妻への感謝を伝える作品が選ばれた。

また、優秀賞には常備薬とともに「いつもお腹を守ってくれてありがとう」という言葉がつづられるなど、大切な人や身の回りの物への感謝まで、様々な作品が並んでいる。

特別審査員賞は思い出が詰め込まれた作品

特別審査員賞に選ばれた76歳男性の作品は、「還暦祝いと、妻が手編みのチョッキです。毛糸のほつれは十五年の思い出を物語る。ありがとう、そろそろお別れです。一枚の絵にして記憶にとどめます。」とつづられている。

いの町 紙の博物館・平尾里枝美館長:
赤いチョッキの網目の一つ一つまで描かれた作品なんですけど、奥さまとの15年間の思い出を詰め込まれた作品で、15年経ってそろそろチョッキがくたびれてきたかなというところを、絵にとどめられたところが、すてきだなと思います。

(高知さんさんテレビ)

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