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 14日、岸田総理が総裁選不出馬を表明した。

【映像】岸田総理の“通信簿” 「もう少し」はいくつある?

 これを受け、3年間の岸田政権を日本大学危機管理学部教授/東京工業大学特任教授の西田亮介氏が「大変よい」「よい」「もう少し」の3段階の“通信簿”という形で評価した。

【「新しい資本主義・令和版所得倍増」=「もう少し」】

「これは『もう少し』より下に『不可』という項目を設けたいくらいだ。元々は『令和版所得倍増』を進めるとしていたが、いつの間にか『令和版“資産”所得倍増』に変わっていた。所得が倍増することと資産所得が倍増することの意味は語感と異なり全く違う。後者は資産を持ってる人しか恩恵がない“似て非なるもの”だ。しかも、期限を区切っておらず、そんな計画はあり得ない。しかも、直近では株価が乱高下している。これはイマイチというほかないだろう」

【物価高対策=「大変よい」】

「物価高対策はあまり評価されていないが頑張った。インフレターゲットを定めて日銀も物価高に誘導していくところはあったが、一般的な国民の目線に立ってみると、給与が伸びない中での物価高は非常に辛い。だが政策を通じて、世界的に見ても抑えられた。前年同月比で見るとアメリカやEUは10%ほど上がったが、岸田政権においてはガソリンや電気・ガス代などを中心に補助を出したり、小麦価格を据え置いたりすることで価格を下げたりして物価高騰を低い水準で抑えた。地味で、あまり注目されていないが評価できる政策だ」

【G7広島サミット=「大変よい」】

「平和記念館をG7の首脳たちが十分に時間をとって回ったことやAI規制をリードした点なども含めて大成功だ。岸田総理が広島出身ということもあり、強い思い入れがあったのではないか」

【旧統一協会をめぐる問題=「もう少し」】

「清和政策研究会を中心とする問題で“とばっちり”という側面もあるが、次から次へと疑惑の政治家が出てきて、内閣改造も含めて、対応が後手に回ってしまった」

【派閥の政治資金パーティ、政治資金規正法の改正=「もう少し」】

「政治と金の問題は、今回の不出馬の直接的な理由にもなっているが、これは『はっきりと不可』だと言える。例えば、第三者機関をどうするのか、派閥は解消したのか、長年の問題である旧文通費の改革も全然進んでいない。これが致命傷だ」

【総合所見=「落第」】
「堅実な成果はいくつか上げているものの、党内事情に翻弄されて落第だ」

(『ABEMAヒルズ』より)

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