整備が進む広島市の中央公園の一角に、こどものためのアトラクション施設が1日限定で誕生しました。若者が考える「にぎわいづくり」をツイセキしました。

【子ども】
「あ!りんご!もも!パイナップル!」

今月17日中央公園のハノーバー庭園に突如現れた「DREAM CENTRAL PARK(ドリーム・セントラル・パーク)」。

【久保田千晶記者】
「体を動かせるアトラクションや家の形をした迷路など大がかりなアトラクションが並んでいます」

対象となるのは小学生。
子供たちが興味をひくたくさんの仕掛けににぎやかな笑い声が響きます。
アトラクションを考えたのは県内の高校生や大学生。
この取り組みは若い世代と一緒に中央公園の未来を考えようと、広島青年会議所が企画したものです。

【市立広島商業高校・松川夏希さん】
「高校で話した中で一番多かったのは木製のアスレチック」

【協力企業・マエダハウジング】
「足場板で僕らが組み立てたりとか人材を提供できる」

広島市は中央公園を広島城周辺の「歴史ゾーン」や「スポーツ・レクリエーションゾーン」など5つのエリアに分けて、新たなまちづくりを目指しています。
このうちファミリープールなどがある「こどもゾーン」は、老朽化が進む建物などがあり、新たな施設の整備が課題となっています。

今回の取り組みに参加した広島商業高校の生徒たちも、「こどもゾーン」に賑わいを生むためいろんな意見を出しあいます。

【市立広島商業高校・山中結花さん】
「迷路とアスレチックを組み合わせるのがいいと思って、小さい子でも好奇心をくすぐるようなものができるかなと思ったので」

【市立広島商業高校・秋山宗一朗さん】
「今どきの小学生って外で遊ぶことが少ない(イメージがある)。時代の流れ的に家にいたり画面を見ることが多い風潮があるならば、体を動かせる機会を作ってあげたい」

高校生らが自由な発想でアイデアを出し、それぞれのチームで構想を形にしていきます。

迎えた当日。
多くのアトラクションでにぎわう中、広島商業高校の生徒が考えたアスレチックにも列ができていました。
テーマは「挑戦」、楽しいだけでなく難しいポイントも作ることで達成感が味わえる工夫がされています。

【小学5年生】
「簡単に見えたけど思ったより難しくてやりがいがあった」

【小学3年生】
「面白かったから学校にも作ってほしい」

【市立広島商業高校・松川夏希さん】
「楽しそうにやってくれるのですごくうれしいです」

こどもたちの笑顔を見て中央公園に描く未来が見えてきました。

【市立広島商業高校・山中結花さん】
「小さい子が親子でみんなで遊べるようなところができたり、全員が楽しく過ごせるところができたらできるようになったらいいな」

広島青年会議所はイベントで出た意見をまとめ、来月にも広島市に対し「にぎわい施設」に関する提言を行う予定です。

<スタジオ>
街作りをして行く上で行政に頼り切るのではなく、「こんなのもあるよ」「こんなのもあるんじゃないかな」と実際にこういう形で試してみるのは面白い取り組みですね。

【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「公園を使うのが市民で子供なのであれば、当事者の意見が一番優先されるべきだし、熱い意見がもらえると思います。子供達に年齢が近い高校生というところもアイディアも良いですし、商業高校の生徒さんなので、運営維持したり新しく設備に投資するには費用がどれくらいかかるのかとか、ぜひ大人の方からも学んで欲しいです」

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