岩手山から約20キロの位置にある岩手県盛岡市の渋民中学校で、8月23日、火山の噴火の仕組みや防災について学ぶ出前授業が行われました。

盛岡市の渋民中学校では2024年度から火山災害についての学習に取り組んでいて、23日は岩手大学地域防災研究センターの越谷信客員教授が出前授業を行いました。

岩手山では火山活動が高まっている可能性があるとして、仙台管区気象台が21日に臨時の解説情報を発表しました。

岩手山の東側約20キロの位置にある渋民中学校付近は、岩手山が噴火した場合、熱でとけた雪が火山噴出物と混ざり地表を流れる「融雪型火山泥流」が押し寄せる可能性があります。

こうしたなか授業では噴火の仕組みや防災マップの説明が行われ「岩手山は噴火に関する科学的データが少なく被害の予想が難しいため、あらかじめの備えが大切」と解説がありました。

3年生の生徒
「火山(噴火から)は逃げれるものだと思っていたが、意外な速さで逃げることが不可能と聞きとてもびっくりしました」

岩手大学地域防災研究センター 越谷信客員教授
「火山防災マップには何が書かれていてその意味は何なのか、だから私は何をしなければいけないのか、自分なりに訓練するのもいいと思う」

学校では岩手山の噴火に備え今後も定期的に防災学習を実施する方針です。

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