画家のいわさきちひろは、淡い色彩と柔らかなタッチで子どもたちの姿を描き続けた画家で、1974年に55歳で亡くなりました。

自宅とアトリエがあった東京・練馬区には作品を展示する美術館があり、ことしで没後50年となるのにあわせて作品の世界観を子どもも大人も遊びながら体験できるユニークな展覧会が開かれています。

展覧会では112点の作品が展示され、室内にはさまざまな仕掛けが施されています。

このうち、代表作の1つ、「あめのひのおるすばん」の一場面を体験する展示では、スクリーンをくもった家の窓に見立てて実際に触れて遊ぶことができます。

また、「傘と子どもたち」という作品は、上下に穴が開けられた遊具から大人と子どものそれぞれの視点で見ることができます。

会場では、子どもたちが遊具に触ったり、のぞき込んだりしながら楽しんでいました。

「ちひろ美術館・東京」の上島史子主任学芸員は、「展示室のなかで思い切り遊びながら、ちひろの世界のなかに入ったような気持ちで楽しく絵に触れてほしいです」と話していました。

この展覧会は10月6日まで開かれています。

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