兵庫の「神戸どうぶつ王国」で、毛繕いをするビーバーの姿が撮影された。熱心に体をこするビーバーの姿は、まるでオジサンが体を洗うような貫禄だ。この行為は、体に油を塗り、油が水をはじいて体温が下がるのを防いでいるのだという。
“オジサン洗い”するビーバー
兵庫・神戸市の「神戸どうぶつ王国」で5日、2匹並んで毛繕いをするアメリカビーバーをカメラが捉えた。
この記事の画像(11枚)ビーバーたちは後ろ足を使って、器用に顔のあたりをポリポリ掻くと、次はおなかのあたりをポリポリと、まるで体を洗うオジサンのように見える。
どういったタイミングでこの仕草が見られるのか、飼育スタッフの神代哲さんに尋ねると、「プールに入るっていう前には必ずああいった行動がうちでは見られますね。プールからまた上がって、寝て起きたらまたそれを繰り返してっていうので、2回3回ぐらいは1日で見られますね」と話す。
こういった毛繕いが見られるのはプールに入る前後などで、しかも1度だけでなく何度も見られるという。
“オジサン仕草”は油を塗るため
実はビーバーたちは、ただ毛繕いをしているワケではない。
飼育員の神代さんはビーバーの生態について、「お尻のあたりに、油やにおいを出す器官があると言われていて、その油を前足に塗って、それを体全体の毛に馴染ますことで油が水をはじいて、皮膚の中まで濡れないようにしていると言われています」と解説。
オジサンのような仕草で油を塗って、水をはじくことで、体が濡れて体温が下がるのを防いでいたのだ。おなかから顔、そして左の前足に右の前足、届きにくい背中まで、しっかりと塗りたくっていた。
飼育員によると、ビーバーのコミュニケーションの一環でもあり、長い時には約8分間続けることもあるという。
(「イット!」 8月22日放送より)
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