■中学・高校・大学全てを「男女共学」に

兵庫県尼崎市にある園田学園女子大学は、来年度大学名から「女子」の名を外し、「園田学園大学」に名称を変更すると発表しました。
学園創立90周年を迎える2028年4月までに学園の中学、高校、大学全てが「男女共学」となります。

■「少子化による人口減少。安定的な志願者確保が困難」短大を募集停止

園田学園によると、学園は、1938年に「地域の女性の高等教育振興を図りたい」という思いから設立されました。

しかし、時代が変化する中で「男女共学」のニーズが高まり、女性だけにとどまらない新たな学びの場として進化するために「共学化」を決めたということです。

来年度には、短期大学部が募集停止となり、大学は来年度に経営学部と人間教育学部を共学化、2028年度までに人間健康学部も共学となります。

短期大学部の募集停止の理由について、園田学園は「少子化による人口減少と4年生大学への志向が高まり、安定的な志願者を確保することが難しくなったため」と説明しています。

加えて「園田学園中学・高校」についても、2026年度から共学化を実施。
創立90年の節目までに、学園全体で「男女共学」に舵を切るということです。

■伊達公子さんの母校

園田学園大学は、スポーツの強豪校としても知られていて、卒業生の中には、去年ハンガリーで開かれたブダペスト世界陸上で400メートルハードルに出場した宇都宮 絵莉選手や、去年全日本テニス選手権大会において女子シングルスで優勝した加治遥選手などがいます。

また、園田学園高校の卒業生では、テニスの世界4大大会にも出場した元プロテニス選手の伊達公子さんがいることでも知られています。

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