台風10号について、村田光弘気象予報士の解説です。
 
強い勢力の台風10号は日本の南の海上を西北西に進んでいます。先週の予想よりもかなり西寄りの進路になり、日本に近付くタイミングも遅くなっています。
 
今のところ29日に九州に接近し、上陸する恐れも出てきています。その後、日本列島に沿うように、北東に進む予想です。
  
予報円がかなり大きく、進路は定まっていない状況ですが、福井に最も近づくのは30日(金)から31日(土)になりそうです。
 
なぜ、ここまで進路が変わったのかというと、太平洋高気圧が西に大きく張り出したため、台風が西に進んでいる状況です。そして、上空にある寒気の渦が反時計回りに風が吹いているため、西寄りの風に乗って進んでいます。
  
動きが遅い理由は、上空のジェット気流に乗れていなためです。ジェット気流は現在、日本列島のやや北にありますが、今週やや南に下がってくる可能性があるため、このジェット気流に乗るのではないかと予想されていますが、乗れない場合は、また動きが遅くなる可能性もあります。
 
県内に最も近づくのは30日(金)から31日(土)で、予報円は大きいが最も西寄りを進んだ場合は暴風に、予報円の真ん中を進んだ場合は大雨と暴風になる可能性があり、東海や関東の方に進んだ場合でも、大雨となる可能性があります。
 
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