党内で唯一の派閥を率いる麻生氏が所属する河野氏を「しっかり応援していきたい」と述べ、支持を呼び掛けました。ただ、一枚岩ではなさそうです。
■麻生氏 派閥の河野氏支持を表明
夏の研修会は自民党の各派閥にとっても恒例。ただ、他の派閥は解散をし、今年は麻生派のみです。
自民党 河野太郎デジタル大臣(61)
「自由民主党の総裁選挙に出馬致します」
河野太郎デジタル大臣が総裁選出馬を表明するなか、同じ麻生派の議員は27日朝。
麻生派 猪口邦子参院議員(72)
「派閥としての方針がきょう午後、発表されると思いますので、私もその中で仕事をしていますが、河野太郎先生は立派な候補だと思っております。上川大臣は女性の候補として、女性議員が女性候補を応援できるということも自民党としても素敵なことだと思いまして、色々応援の努力をしてきました」
「(Q.誰を支持?)きょうの午後です」
これまで派閥の論理で動いてきた自民党の総裁選ですが、今回は…。
自民党 小林鷹之前経済安保大臣(49)
「私は脱派閥選挙をこの総裁選で徹底します」
自民党 石破茂元幹事長(67)
「今までのように派閥中心ではありませんから」
そもそも各派閥が解散を余儀なくされ、岸田総理が総裁選出馬を断念したのも、発端は自民党派閥による裏金事件。政治とカネの問題を払拭しようと、今回の総裁選には脱派閥ムードが漂います。
そんななかで、麻生派は派閥としてどう動くのでしょうか。
自民党 麻生太郎副総裁(83)
「同じ釜の飯を食って育ってきた河野太郎を同志として、しっかり応援していきたいものだと思っています」
■なぜ河野氏支持でまとまらず?
河野大臣の支援を表明する一方で、こうも話しました。
自民党 麻生太郎副総裁
「今から色んな方が手を挙げられるだろうし、そういう方々と仲が良かったという方々もいっぱいいらっしゃるんだと思いますから。こういう大会を開いて一致結束弁当みたいに縛り上げるつもりは全くありませんし」
すでに3人が正式に出馬表明をしているのは3人。近く表明する予定なのは4人。また、意欲を見せているのも3人います。
麻生副総裁は河野大臣を応援するとしながらも、麻生派の議員が他の候補を支援することも容認しました。
応援するも一本化せず。その訳は。
政治部 平井雄也
「麻生派の中では、ベテラン議員を中心に河野氏の支援に否定的な意見を示す議員もいるほか、小林氏や上川氏など、他の候補を推す動きも出ています。麻生副総裁としては、こうした状況を踏まえて、1回目の投票では縛りはかけず、決選投票でまとまれるように情勢を見極めているという状況です」
自民党は来月12日に総裁選を告示し、27日に投開票をするとしています。
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