台風10号の影響で宮崎市では竜巻と見られる突風の被害が発生しました。竜巻が発生するメカニズムについて、気象予報士の酒井さんに聞きます。
(酒井予報士)
竜巻は発達した積乱雲の下、強い上昇気流が発生しているところで起こりやすくなります。台風は竜巻を伴うことが多いのですが、台風は大きな渦巻になっていて、その中に小さな渦巻が存在しています。この小さな渦巻から伸びてくるのが竜巻と言われています。
Q.竜巻が発生しやすい条件がある?
台風の進行方向の斜め右上、北東の部分に当たるところで竜巻が発生しやすいという傾向があります。屋根を飛ばしたり、軽自動車を横転させたり、すごい威力ですね。
今回発生した場所をご覧いただきます。当初、報告があったのは大淀川の南側の、大淀、恒久、中村東、城ケ崎、谷川での被害の報告が多かったのですが、その後さらに、大淀川の北側の大橋、もっと西の大塚台からの被害の報告、映像も届いていました。
私のこのライン上に家があるのですが、28日のあの時間、「ゴーッ」という激しい音がしまして、これは竜巻ではないかと感じていました。
(酒井予報士)
竜巻は、狭い直線上に進む特性があるが、こちらを見る限り、もしかしたら複数の竜巻が発生して、2本、3本の竜巻のラインができていた可能性がありますね。
Q.一度起きると起きやすくなる?
そうですね。竜巻が起きる時は、大気の状態が非常に不安定になっているので、そのエリアではいくつか同時に起きる事があります。
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