秋田県美郷町では2023年、クマ3頭が作業小屋に丸一日とどまった。町では2024年も目撃情報が相次いでいる。クマによる被害を防ごうと29日、警察や町の関係者などが訓練を行い、町民の生活圏に出没した際の対応を確認した。
美郷町で行われた訓練には、警察や町、猟友会など30人が参加した。
町では2023年10月、作業小屋にクマ3頭が入り込み、捕獲までに丸一日を要した。その際、住宅地では猟銃を発砲できないなど、生活圏にクマが出没した際の対応について課題が浮かび上がった。
仙北連合猟友会美郷町支部・高橋廣美会長:
「当時は住居にクマが居座ったので、いかに追い払うか。そして、人身事故がないようにどうするかの検討がすごく長くかかった。こういう訓練をやることで、いろいろな方向性が出てくる」
29日の訓練は、町の公園でクマが目撃された後、資料館の敷地内のやぶの中にとどまっているという想定で行われた。
訓練では、警察官が「クマの位置まで、屋上から打ち下ろしが可能なので、クマを阻止するという形で進めたい」と町の職員に提案。関係者が協議し、建物の屋上から猟銃でクマを駆除することに決めた。
美郷町農政課・高塚剣課長:
「実際に動いてみて感じることで意見を出し合える。出没した場合にはスムーズに対応できるような確認ができた」
県内では2024年度、8月27日までにクマの目撃情報が865件寄せられていて、10人がけがをしている。
※高橋廣美会長、高塚剣課長の「高」は「はしご高」
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