「フードロス」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「まだ食べられるのに廃棄される食品」のことを指す。2022年度には国内で472万トンものフードロスが発生した。国民1人当たりに換算すると、茶わん約1杯分の食べ物が毎日捨てられていることになる。

こうしたフードロスを減らそうと、秋田市で29日、今が旬の食材を無駄なく使い切るこつを学ぶ講習会が開かれた。

フードロスの削減を目指して秋田市が毎年開催している「食べきりアイデアカフェ」。今回は野菜ソムリエプロの鈴木まり子さんが、今が旬の食材を余すところなく使い切るレシピを紹介した。

フードロスを減らすには、野菜や果物の種や皮まで使い切るのがポイントだ。

スイカは種がついたまま適当な大きさに切り、ヨーグルト、レモン汁、ガムシロップと一緒にミキサーにかけると「スムージー」に。

また、ピーマンも種やワタは取らない。

熱したときに破裂しないよう穴を開けたピーマンに、そのまま豚バラ肉を巻き付け、しょうゆやみりん、砂糖などを絡めながら焼くと「丸ごとピーマンの肉巻き」の完成だ。火を通すことで種やワタの硬さが気にならなくなる。

参加者は「スイカの種を食べるということがなかったが、気にならなくておいしく飲めた。早速まねしなくちゃと思う」「余すところなく使い切る工夫がいろいろされていて、とても参考になった」などと話し、早速生活に取り入れようと意気込んでいた。

おいしくフードロスの削減を。皆さんもできることから始めてみてはいかがだろうか。

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