和歌山のアドベンチャーワールドで、木にぶら下がり、逆さまの状態で水を飲むナマケモノの姿がカメラにとらえられた。
外敵から身を守るため、長時間木の上で過ごすというナマケモノは、内臓が肋骨(ろっこつ)に固定され、逆さまの状態でも肺が圧迫されない構造になっている。
逆さまで水飲むナマケモノ
和歌山・白浜町にあるアドベンチャーワールドで撮影されたのは、逆さまの状態で水を飲むナマケモノだ。
この記事の画像(11枚)ナマケモノは後ろ足で木にぶら下がり、前足を机に置いて逆立ちのような状態で、ゴクゴクと水を飲んでいた。
一見すると降りてしまった方が飲みやすそうにも見えるが、なぜぶら下がったまま飲んでいるのだろうか。
担当者によると、ナマケモノは外敵から身を守るために、一生のほとんどを木の上で過ごす動物だという。
そのため、なるべく体力を消費しないよう、エサを食べるときも水を飲むときも、ぶら下がったまま飲み食べするのだ。
逆さま苦しくない理由は“肋骨”
ナマケモノを観察していると、『ずーっと逆さまで苦しくないの?』という疑問も浮かぶところ。
しかし、ナマケモノの体には苦しくならない“ある秘密”があった。
実はナマケモノは、内臓が肋骨に固定されていて、逆さまの状態でも肺が圧迫されないような構造になっている。
そのため、食事や睡眠も含め、1日中木の上で過ごすことが可能だという。
しかし週に1回だけは、木から降りる瞬間があるという。
それは、トイレに行くときだ。
何でも樹上で済ませられるナマケモノも、トイレはぶら下がったままだと難しいようだ。
地上を歩く姿は珍しいため、見かけたら「幸運」かもしれない。
(「イット!」 8月28日放送より)
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