和歌山のアドベンチャーワールドで、木にぶら下がり、逆さまの状態で水を飲むナマケモノの姿がカメラにとらえられた。
外敵から身を守るため、長時間木の上で過ごすというナマケモノは、内臓が肋骨(ろっこつ)に固定され、逆さまの状態でも肺が圧迫されない構造になっている。

逆さまで水飲むナマケモノ

和歌山・白浜町にあるアドベンチャーワールドで撮影されたのは、逆さまの状態で水を飲むナマケモノだ。

水を飲むナマケモノ(映像提供:アドベンチャーワールド)
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ナマケモノは後ろ足で木にぶら下がり、前足を机に置いて逆立ちのような状態で、ゴクゴクと水を飲んでいた。

一見すると降りてしまった方が飲みやすそうにも見えるが、なぜぶら下がったまま飲んでいるのだろうか。

食事をするナマケモノ

担当者によると、ナマケモノは外敵から身を守るために、一生のほとんどを木の上で過ごす動物だという。

樹上生活がスタンダード

そのため、なるべく体力を消費しないよう、エサを食べるときも水を飲むときも、ぶら下がったまま飲み食べするのだ。

逆さま苦しくない理由は“肋骨”

ナマケモノを観察していると、『ずーっと逆さまで苦しくないの?』という疑問も浮かぶところ。
しかし、ナマケモノの体には苦しくならない“ある秘密”があった。

逆さまの秘密は肋骨(イメージ画像)

実はナマケモノは、内臓が肋骨に固定されていて、逆さまの状態でも肺が圧迫されないような構造になっている。

そのため、食事や睡眠も含め、1日中木の上で過ごすことが可能だという。

しかし週に1回だけは、木から降りる瞬間があるという。

トイレ中のナマケモノ

それは、トイレに行くときだ。

何でも樹上で済ませられるナマケモノも、トイレはぶら下がったままだと難しいようだ。

地上を歩く姿は珍しいため、見かけたら「幸運」かもしれない。
(「イット!」 8月28日放送より)

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