北海道は3日、2023年度に道内を観光した人数にあたる観光入り込み客数が22年度比13%増の4777万人だったと発表した。道外客は25%増の505万人で、道内客の伸び率(8%増)を上回った。新型コロナウイルス禍前の19年度比ではなお1割少ない水準だが、道外客を中心に観光客が急回復している状況を裏付けている。
同人数は観光庁の基準に準じて道が定めた要領をもとに推計した。1人の観光客が複数の自治体を訪れたり宿泊したりしても1人と数える「実人数」を集計した。
日帰り客、宿泊客別では、日帰り客が22年度比10%増の3226万人に対し、宿泊客は19%増の1551万人だった。宿泊客のうち、外国人は約3.4倍の234万人に上った。
市町村の観光入り込み客数を集計した延べ人数ベースでは、道全体の宿泊者数はコロナ禍前の19年度を上回った。地域別では、札幌や小樽、ニセコエリアなどの観光地がある道央圏や函館を中心とした道南圏、旭川や富良野を含む道北圏の宿泊延べ数が19年度を上回り、全体を押し上げた。
一方、帯広などで構成する十勝は191万人泊(9%減)、釧路・根室は175万人泊(14%減)、網走や知床を有するオホーツクは162万人泊(8%減)と観光回復に地域差が表れている。
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