“令和の米騒動”の中、農水省が3日に発表した2024年1月から7月の「コメ輸出量」が過去最高となり、街では不満の声も聞かれた。

ふるさと納税返礼品の米も在庫ナシで「受付停止」

4日午後、東京都内のスーパーで多くの買い物客がのぞき込んでいたのは「米売り場」だ。この店では、米が品薄のため、米の棚に飲み物が置かれて売られていた。

買い物客に聞いてみると…。

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「(Q. 米売り場を見たか)見ました。(5kgは)ないですよね。でも2kgがあったので、ホッとしました」
「やっぱりあって当たり前のものが無いっていうのはちょっと困るなと」

多くの人がコメ不足を嘆く“令和の米騒動”。頼みの綱のふるさと納税も例外ではない。

関東屈指の米どころ、茨城県の牛久市や八千代町では返礼品のコメの在庫がなくなり、軒並み「受付停止」となっていた。 

円安や海外のおにぎりブームで日本米の需要アップ

世界中から富裕層が集まる中東・ドバイの日本食レストランで、客がナイフとフォークを使い食べていたのは日本の米で作った「おにぎり」だ。

歴史的な円安や、海外でのおにぎりブームなどを追い風に、日本米の需要が世界的に拡大。

列島がコメ不足に陥る一方で、農林水産省が3日に発表した2024年1月から7月の「コメ輸出量」は、2023年の同じ時期より2割以上増え、海外へのコメの輸出量が過去最高となっていたのだ。

米不足が叫ばれる中での輸出増加に不満の声も聞かれた。

「えっ?そんなに海外に行っちゃってるの?」
「それは良くないでしょ、だって日本人が食べるのがないのに」
「米がなくて暑い中探しに行ってるのに輸出っていうのは困っちゃうかな」
「あんまりよくないよね。不足しているのに海外に出して」

早くも「2025年度の新米予約」スタートへ

一方、東京都内のスーパーには4日、新米がずらりと並んでいた。

東京・足立区の「スーパーさんよう」では4日、新米が並んだ

新米は、米不足解消の決め手となるのか。

ただし新米を買い求める人が続々と訪れていた茨城県内の直売所では、値段の高さに戸惑いの声が上がっていた。

「やっぱり高くなってますよね」
「5kgで3100円だから、結構高いなと思って」

こうした中、食品宅配大手「オイシックス」は、何と、1年先にとれる「2025年度の新米予約」を5日から始める。

コメ不足による不安の高まりから、2024年の新米予約が1.4倍に増えたことを受け、予約開始の予定を大幅に早めたのだという。

米の契約農家からの直接仕入れにより、市場価格に左右されず、予約時点での“一定価格”で販売ができるという。
(「イット!」9月4日放送より)

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