3

 自民党に新たな不祥事です。裏金事件で「しゃべるな」と言われたと安倍派の箝口(かんこう)令を暴露した自民党・安倍派の宮沢博行前防衛副大臣(49)が辞職願を提出しました。女性問題が原因とみられます。

■“女性問題”に裏金流用…「絶対にない」

宮沢博行前防衛副大臣 この記事の写真 宮沢前防衛副大臣
「今回私の不祥事が重なりまして、議員を辞職する決意をし、先ほど議長に辞職願を提出してきたところです」

 突然、議員辞職を表明した宮沢前防衛副大臣。地元・静岡県の支援者に泣きながら、次のように事情を説明したということです。

支援者に泣きながら…「週刊誌に記事が出る」 宮沢前防衛副大臣
「申し訳ない。週刊誌に記事が出る。今から議員辞職願を出してくる」

 25日発売の週刊誌に、自身の女性問題が掲載されるというのです。

 宮沢前防衛副大臣はそのまま東京に向かい、衆議院議長に議員辞職願を提出し、会見に臨みました。

女性問題への裏金の流用「絶対にないんです」 宮沢前防衛副大臣
「不記載資金で不祥事に支出したということではありません。絶対にない。絶対にないんです。でも、そういうご不審を抱かせてしまうことそのものが、私にとっては大変悔しい思いですから、ここは責任をとらなくちゃいけないと思って判断しました」

 「女性問題への裏金の流用は断じてない」と強調しました。その宮沢前防衛副大臣といえば…。

次のページは

■「本当に悔しい」安倍派を批判後…防衛副大臣を辞職

■「本当に悔しい」安倍派を批判後…防衛副大臣を辞職

裏金事件を巡り、安倍派を批判 宮沢前防衛副大臣
「はっきり申し上げます。『しゃべるな!』『しゃべるな!』これですよ」
「(Q.『しゃべるな』と誰から?)派閥の…方からです。ここまで私がしゃべってしまったら、派閥から追い出されるかもしれませんけど、指示はありました」

 裏金事件を巡り、安倍派内で箝口令が敷かれていたことを暴露。安倍派を公然と批判したことで、一躍、注目を集めました。

防衛副大臣を辞職後… ふんどし姿で真冬の“みそぎ”

 その後、防衛副大臣を辞職し、ふんどし姿で真冬のみそぎにも参加しました。

去年12月の会見では“号泣” 宮沢前防衛副大臣(去年12月)
「本当に悔しいです。副大臣というのは、そう簡単になれるものじゃないですよ。己を鍛えて鍛えて鍛えて、ようやくたどり着いたんですよ」

 今回の議員辞職願は、再起を誓った矢先の出来事でした。

 宮沢前防衛副大臣は、比例代表選出のため、議員辞職し議席を党に返すと説明します。

次の総選挙について… 宮沢前防衛副大臣
「(Q.次の総選挙は?)まずは地元の皆さん、有権者の皆さん、支援者の皆さんにおわびしなければなりませんので。次のことは現時点では、考えられるものではございません。そして、さまざまお世話になった地元の皆さん、支援者の皆さん、そして諸先輩の皆さん方に深く感謝を申し上げ、この議事堂から去りたいと思います。お世話になりました」

次のページは

■地元後援会も違和感「きちっと説明して」

■地元後援会も違和感「きちっと説明して」

深々とお辞儀をし、国会を去る宮沢前防衛副大臣

 国会を去る時、深々とお辞儀をした宮沢前防衛副大臣。しかし、裏金問題を巡り、安倍派の誰から口止めされたか明言しなかったのと同様、今回も辞職願を提出するほどの女性問題とはどのようなものなのか、詳しく説明することはありませんでした。

 地元後援会の関係者も、そこに違和感を覚えていました。

地元後援会の関係者は… 宮沢氏の後援会関係者
「選挙で選ばれているので、身を引く時はきちっと説明してやめないといけない。選挙で選ばれている以上、自分の都合だけでやめてもらっては困る。きちっと説明してやめていただかないといけない」

(「グッド!モーニング」2024年4月24日放送分より)

この記事の写真を見る
・「頭悪いね」谷川弥一議員 過去のアレコレ再燃…国会で突然「般若心経」・「危ない橋」がいっぱいの米国 「来るものが来た」とおびえる市民・「最も恐ろしい虎」韓鶴子総裁が初めて見せた表情…事前の楽観論が一転“解散請求”に・「議員は納めてない」確定申告窓口にクレームで受付困惑 国会でも「なぜ脱税問えぬ」・自民党“裏金”が脱税にならないワケ 国税担当記者が問う「政治は誰のためのものか」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。