愛媛県松山市がJR松山駅前に整備を目指す、集約型の交通ターミナル「バスタ」。野志市長は5日、県庁で中村知事と面会し、施設の具体案やまちづくりの方向性を説明しました。

5日、県庁を訪れた松山市の野志市長。中村知事との面会は7月以来2度目です。

野志市長:
「松山市中心部の将来像、そして(JR)松山駅周辺の再開発についてご説明をさせていただきました」

JR松山駅周辺では市が高速バス乗り場などの交通機能を集約し、防災機能を備えるなどした交通ターミナル「バスタ」の整備へ名乗りを上げています。一方、バスタを巡って中村知事は事業の採算性のほか、市のまちづくりのビジョンが見えないことに懸念を示しています。こうした中約20分ほど行われた5日の面会。交わされた内容とは。

野志市長:
「(前回より)具体的な話をさせていただきました。知事からは色々なアドバイスをいただきました。民間の方との調整もありますので、いつどのような形でご説明できるのかまた考えたい」

面会の中で野志市長は、バスタ施設の具体案やJR松山駅を含めた市内中心部のまちづくりのビジョンを説明。具体案については「民間の事業者との話し合いの途中」として明らかにせず、時機を見て説明するとしました。
一方、取材に応じた中村知事は、バスタ施設の規模感について市が平面型の施設に縮小する方向性を示したと明かし、「本当に採算性がとれるのか」としながらも、「早く事業者との話を進める必要がある」と市の対応を促しました。

新しい駅舎のオープンが今月末に迫るJR松山駅。しかし、周辺の整備は手つかずのまま。今後のまちづくりの行方が注目されます。

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