愛媛県を17日深夜に襲った地震では、強い揺れが来ることを知らせる緊急地震速報が鳴り響きました。アラームが鳴った時にどう行動すれば命を守れるのか。「ケース別にとるべき行動」を、松山市の防災担当者に23日に聞きました。
愛媛を襲った豊後水道を震源にする地震は、日付が18日に変わろうとする深夜に発生。緊急地震速報が突然鳴り響きました。
松山市内の人:
「緊急地震速報が鳴ったのでビックリしました。急には動けなかった。数秒やったからね。気が動転するというか」
突然の緊急地震の対処を、松山市の防災担当者に「5つのケース」に分けて聞きました。
〇「室内で隠れる場所があるケース」
松山市市民防災安全課・竹場登主幹:
「机など潜れる場所があれば下に潜り頭を低くする姿勢をとります。机があったら潜ってもらって姿勢を低くして頭を守る行動をとってください」
揺れが大きくて机からはみだしそうな場合は机の足を握って自分の体を固定。この場合も片手で頭ることが大切としています。
〇「室内で隠れる場所がないケース」
竹場登主幹:
「落ち着いてガラスなど飛散しそうなものから少し距離をおいて低い姿勢をとります。先ほどと同じように頭を守る行動をとってください」
また身の回りにバッグなどで頭を守ることも有効です。
〇「エレベーターに乗っているケース」
竹場登主幹:
「落ち着いて階のボタンを全て押します。そして最寄りの階に止まるのを待ちます。止まったらエレベーターの外に出て避難します」
閉じ込められてしまった場合は、非常ボタンを押して連絡し救助を待ちます。
〇「街中を歩いているケース」
竹場登主幹:
「ブロック塀や周囲の建物そしてガラスなど周囲の状況を落ち着いて確認して、安全な場所を探して低い姿勢で揺れがおさまるのを待つことが大事です」
〇「車を運転しているケース」
竹場登主幹:
「ハザードを点灯させて、ゆっくりとスピードを落とし左側に寄せて停めます」
車を停めたあとで避難が必要な場合は、キーをつけたまま歩いて避難するようにします。避難したあとに緊急車両とか災害支援車などが到着したとき、速やかに移動できるようにするため。また徒歩での避難は道路の渋滞を防ぐためです。
大切なのはどんな場面でも「あわてず」「落ち着いて」対処すること。もし地震が発生したら、どういった行動をとるか日ごろからイメージしておくことが大事ということです。
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