国の天然記念物に指定されている二ホンイヌワシなど4種類の動物の新しい獣舎が熊本市動植物園に完成し、6日から一般公開が始まりました。

新しい獣舎が整備されたエリアでは日本に生息する絶滅危惧種などを紹介していて、身近な自然の大切さや生物多様性を学ぶことができます。

天然記念物のニホンイヌワシ、タンチョウ、マナヅル、ムササビの新しい獣舎は熊本市動植物園のマスタープランのひとつ、「ふるさとの自然エリア」の施設として整備されたものです。

いずれの動物も環境省によって絶滅危惧種に指定されていて、獣舎が整備されたエリアでは国内に生息する絶滅危惧種が今、どのような状況に置かれているのかパネルで学ぶことができます。

イヌワシの「一颯(いぶき)」と「松姫(まつひめ)」の新居はこれまで暮らしていた獣舎より天井が二倍近い高さになり、ムササビ「ハヤト」の新居は夜行性に合わせより快適な居心地に。ひょっこり顔を出す寝床には熊本城で伐採されたサクラの老木が使われています。

イヌワシは去年の冬に巣作りをするなど繁殖行動も見られたことから新しい住まいで家族の誕生にも期待が寄せられています。

熊本市動植物園は新しい獣舎でタンチョウの繁殖にも取り組んでいくことにしています。

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