自民党総裁選を巡り、高市経済安保担当大臣が9日午後、出馬表明します。候補者はこれで7人目です。

 (政治部・大石真依子記者報告)
 高市氏は国際情勢が複雑化するなか、確固たる国家観を示す考えです。周辺は「保守系の岩盤支持層の受け皿になるのは、高市氏しかいない」と自信を見せています。

 選択的夫婦別姓も大きな争点となるなか、高市氏は慎重な立場で、旧姓も広く使えるような環境整備を主張しています。

 党内の保守派からは、別姓を認めれば家族の絆が壊れるといった批判も出ていて、議員票の行方も左右することになります。

自民党 小泉元環境大臣
「家族のなかで名字が違うということが家庭の家族の絆の崩壊につながるというのは、必ずしも私は違うと思います」

 一方、小泉氏は導入を強く求めている経団連の十倉会長と面会しました。

 党議拘束をかけずに法案採決に臨む考えを伝え、「そこまでの覚悟に非常に感じ入った」と評価されたということです。

 また、候補者の間ではマイナ保険証の見直しを巡っても意見が分かれています。

河野デジタル大臣
「法律改正も必要になりますし、今からでは果たしてそんなことができるのかはよく分かりませんので、真意を確認したいと思います」

林官房長官
「私が総理総裁になった暁には、見直しを含めて検討したいという考えを述べたもの」

 10日には加藤元官房長官が出馬を表明する予定の一方で、出馬断念の動きもある見込みです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。