これから暑くなるため熱中症に注意が必要です。24日から新しく「熱中症特別警戒アラート」という情報の運用が始まります。気象予報士の酒井さんに聞きます。この熱中症特別警戒アラートとはどんな時に発表されるのでしょうか?

(酒井気象予報士)
「熱中症特別警戒アラート」は、これまで発表されていた「熱中症警戒アラート」より一段階高い警戒を呼びかける情報です。「暑さ指数」が35に達し、熱中症による重大な健康被害が生じる恐れがあると予想された場合に前日の午後2時に発表されます。

「暑さ指数」は、気温だけではなく湿度や照り返しの熱も含めて計算される数字のことで、熱中症へのなりやすさを表す目安といえます。ちなみに、去年、県内で熱中症警戒アラートが発表されたのは28回。特別警戒アラート発表の基準となる「暑さ指数35」は県内の一部の地点で上回ったことはあるものの、全ての地点で上回った日はなく、発表の基準を満たしたことはありません。この情報が発表された時は過去に例のない暑さになるということです。

もし熱中症特別警戒アラートが発表された場合、市町村は、事前に指定した「クーリングシェルター」=冷房を備えた公共施設などを暑さからの避難先として開放します。

宮崎市の場合、気分が悪くなった時などの「一次休息所」として利用されている公共施設を中心にクーリングシェルターを指定し、6月1日からの運用開始を予定しています。

熱中症による死亡者数はおととしが全国で1477人に上り、自然災害による死者数と比較するとその多さがわかります。災害時のような危機感をもって暑さ対策が必要です。暑さに関する情報をこまめに確認して、しっかりと熱中症対策を行いましょう。

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