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 12日に告示、27日に投開票を迎える自民党総裁選。出馬表明した候補者の中でもスタンスの違いが鮮明になっている「選択的夫婦別姓」についてSchoo エバンジェリストの滝川麻衣子氏と考えた。

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 現在、選択的夫婦別姓が実現していない点について滝川氏は「男女平等ではない日本社会の一つの象徴だ」と指摘した。

 「2010年代にウーマノミクスのレポートでも指摘されているように、『女性をきちんと活かせなかったこと』が経済停滞の一因であり、そんな“失われた30年、40年”において政権を担ってきたのは自民党だ。現状、95%の夫婦は夫の姓を選んでおり、事実上、結婚したら女性は夫の姓を名乗るという制度になっており、これは男女平等ではない日本社会の一つの象徴だ」

 さらに滝川氏は選択的夫婦別姓について慎重なスタンスをとっている候補者による「旧姓を“通称”として使うことを認めれば不便はない」という主張について「論点のすり替えだ」と指摘。「選択的夫婦別姓を認めるかどうかにおいては『利便性』という観点以上に『女性に選択肢があるかどうか』が重要であり、今後日本のジェンダー観を変えるつもりがあるのかを問われている。国際的に見ても夫婦別姓を認めない国はもはや日本だけであり、国連からも改善の勧告が四度も出ていることからも国際社会から取り残されていることに気づくべきだ」とした。

 その上で、選択的夫婦別姓を実現する上での“ハードル”については「(自民党は)党内をまとめられていない。これは保守岩盤層に対して配慮せざるを得ないという数の論理があるからだ。もし1年以内の実現を意気込む小泉進次郎氏が総理になった場合、保守岩盤層から反発などを食らうだろう。ただし、これを成し遂げた時には過去の自民党の政治・過去の日本社会と決別して、新しい時代を作る覚悟があるんだと国内外に示すことができる」と説明した。

(『ABEMAヒルズ』より)

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